スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

乙女稲

最小のイネ、「乙女稲」の種子をインターネットオークションで入手することができました。



山野草の専門雑誌とか栽培書に度々、登場するのでご存知の方も多いはずですが

貴重なるが故か、種の販売元もわからず長らく自分的に「ウオンテッド」だったのです。

イネは文献によると「短日性植物」であるとか書かれてますが、これは混乱の元になるようです。

日照時間という昼夜時間の長さが、開花に関係しているという現象は、光周性と言われたりしています。

この光周性は、長日性と短日性とに分けられていますが、何れも光に対し反応するのは葉っぱなんです。

光周性を感じる反応が葉でおきて、ある種の化学的物質(フロリゲン)が作られます。

そしてその物質は茎頂部に移動していき、開花を促します。

秋までに種子をつける一年生の多くは、短日性を持っていて、冬が来る前に子孫を残していきます。

これが短日性というものなのですが、日照時間が短くなってくると花芽を形成しだすという性質なのです。

ところで、熱帯地ではイネの栽培は一年間に3回の収穫の三期作です。

そうなると、年間で3回も日照時間の変動があるわけでもなく、短日性とされている理由がピンときません。

イネは日照時間の年間変動が少ない熱帯地方原産であり、基本的には開花時期に対して日照時間の影響を受けない「中日植物」なのだそうです。

イネの開花や結実は、有効積算温度という概念で理解ができます。一日の平均気温が15℃、生育に必要な最低温度を5℃とすると、この日の有効温度は15-5=10で、10℃・日となります。

これを田植え後から毎日加算していき、ある一定量を超えると開花し始めるのです。

そういうわけで十二分に有効積算温度が稼げる熱帯地域ではイネの三期作も可能となるのです。

ところが日本で栽培されるイネの品種の中には、短日性という開花習性を獲得したものも出てきて、

これは気温には関係なく、日照時間が短くなることで開花するのです。

おコメどころと言われる東北の地で、冷害を受けにくい品種を選別していった過程で、短日性の特性を持ったイネが誕生したというわけです。

さて、有効物質のフロリゲンですが長日性、短日性をさらに追求するうちに花芽が形成されるかどうかは、日照時間ではなく、暗期の長さが重要であるということがわかってきました。

つまりコスモスのような長日植物の花芽形成には、日照が長いことよりも短い夜間が重要であること、

同様にイネのような短日植物には、連続した長い暗期が必要となることが分かりました。

街路灯の灯りの影響で、イネが開花しないという理由は実にこのことであり、夜間に一度強い閃光を受けるとか、照明光を5分間だけ受けるだけで花芽の形成がされなくなるといいますから恐ろしい話です。

関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

有効積算温度!!

みみずさん、わかりやすくブログに書いていただいたので、
知らないことが、身にしみてきます。
暖かさで出穂したのではなく、有効積算温度で
出穂するんですね。
勉強になりました。もっと稲について知りたいです。

田香さまへ

植物成長のことは不思議な世界が展開されて興味深いです。私も水田を持ってますが、猫のひたいほどの狭さなので池を掘りビオトープにしてます。稲作りについて、乙女稲、教えて下さい。性質は晩稲でしょうか?

乙女稲

今年のデータをブログにまとめました。
よろしければ、乙女稲の生育等、
ご覧になってくださいね。

ありがとうございます

4月からの成長の様子がみえて、楽しいです。
早く春にならないですかね。
ルンルンv-266
プロフィール

みみず

Author:みみず
な~るほど!そうなんや
そんな楽しいブログ、目指します。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
フリーエリア
フリーエリア
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。